小学生になると登下校やお友達同士の約束のため、子供1人で外出する機会が増えてくると思います。
とは言え「ついこの間までずっと手を引いて歩いていた我が子が1人で外出!?」と心配になる保護者の方も多いですよね。もちろん私もその一人です
実は歩行中の交通事故で亡くなったりケガを負っている年齢は7歳が突出して多いって知っていましたか?
歩行中に交通事故で亡くなったり、怪我をした方を年齢別にみると、7歳が突出して多くなっています。
小学校への入学に伴い、それまで保護者の方と一緒に歩いていた道路も、登下校や友達との遊び等、一人で歩く機会が多くなります。
一方で、7歳児は交通の危険性の認識が十分ではなく、急な飛び出し等で交通事故に遭っているため、突出して多くなっていると考えられます。
【埼玉県ホームページ「7歳の一人歩き、実は危険です!」より引用】
いやいやいや、怖すぎる。想像しただけで怖すぎる。
けれど子供には子供の世界がありずっと親が子供に引っ付いて外出し続けるのも限界がありますよね。
そこで本記事では子供が何歳から一人歩きができるのか、もし一人歩きをするときの注意点や親子の約束事についてまとめていきます。
Contents
小学生の1人歩きはいつから大丈夫?
1人歩きが出来る明確な年齢はもちろんありません(強いて言うなら親との約束事を守れるかが重要)
例えば集団登校のない娘の小学校は、1年生の初めは親が付き添い、その後ゴールデンウィークや夏休み明けを境に付き添い登校が減少する傾向にあります。
登下校のほかには子供同士の約束事(遊び)も増えてきますよね。
その中でよく耳にするのは『約束していたのに相手が来なかった』ということ。
とくに小学校に入学したばかりのころは友達が来ると思ってずっと公園で待っていた(結局友達は来なかった・・)という話も聞きます。
いざ我が子が一人歩きを始めた時に困らないよう、事前に交通ルールの確認や親子の約束事を決めておきましょう。
STEP1:子供一緒に歩いて交通の危険性を教える
まず1人歩きをする前に大切な事は子供と一緒に歩いて親が交通の危険性を学ばせることです。
自宅から小学校までの通学路や近くの公園など、子供の行動範囲内を一緒に歩き危険場所の確認をしなければなりません。
- 交通量の多い場所
- 横断歩道の渡り方
- 白線の内側を歩く等
下のグラフを見ても分かる通り、小学生の学年別事故件数(歩行中)は半数が小学1年生と2年生が絡む事故になっています(グラフは令和元年のものだが、例年1年生と2年生の事故が多いのが現状)
交通ルールが曖昧、道路を歩き慣れていない、背丈が低くて車から見えにくい等、1年生の一人歩きは危険が多いんですよね。
現在は子供乗せ自転車の普及によって道路を歩き慣れていない子供が多くいます。
普段歩いて移動しないお子さんの場合、交通ルールを教えながら何度も道路を歩く練習をしましょう。
STEP2:不審者の対策
交通事故同様に小学生の1人歩きで心配されるのは不審者による犯罪ですよね。
大人の悪意による犯罪は被害者側だけでは完全に防ぐことはできません。
それでも子供がトラブルに巻き込まれる危険性を少しでも低めるために親子で対策を行っていきましょう。
子供の名前を不審者に知られると声掛けを助長させてしまうので他人からすぐ見える場所に記名するのはやめましょう
また子供の行動範囲に犯罪の起きやすい危険な場所が無いのか親子で確認をします。
子ども110番の家
子ども110番の家とは地域ぐるみのボランティア活動です。
主な活動内容は以下の2つ
- 子供が助けを求めた時に一時保護をする
- 学校や警察に連絡を入れる
子ども110番の家には目印のプレートやステッカーが貼っているので、通学路にあるか確認しましょう。
▼子ども110番の家(例)▼
親子の約束『いかのおすし』
いかのおすしとは警視庁考案の防犯標語です。
防犯対策は保護者や学校、地域の見守りが重要であることはもちろん、子ども自身の防犯意識を高める必要があります。
いざという時、自分の身を子ども自身が守れるよういかのおすしをくり返し伝えましょう。
STEP3:子供と約束事を決める
交通の危険性と防犯の重要性を子どもに教えた後、1人歩きを始める前に親子で約束事を決めましょう。
具体的には以下のような約束です。
- 外出前に『誰と』『どこで』『何をして』『何時に帰るのか』を伝える
- 事前に決めた行動範囲を守る
- 寄り道をしない
- 自転車は使わない等
共働きで子どもの帰宅時に家に誰もいない、頼れるお家が近くにある、習い事をしているなど家庭によって生活スタイルが異なるので、親子で必要な約束事を決めていきましょう。
時計を読めなければいけない
帰宅時間を守ることは一人歩きするための絶対条件です(5分でも遅くなったらドキドキしますよね)
となれば帰宅時間を守るためにも子どもが時計を読めなければなりません。
また公園や外出先に時計があるかも確認しましょう。なければ腕時計を検討してみてくださいね。
小学生の一人歩きを見守る親が気を付けたい3つのポイント
子ども自身の交通ルールや防犯意識を高めるのはもちろん、見守る側でもしっかり対策を取る必要があります。
- 子供の1人歩きの練習
- 防災情報や不審者情報を取得する
- 防災グッズを利用する
近くで一人歩きの練習を!徐々に慣れさせる
小学生の子供が一人歩きを始める前に必ず練習をしましょう。
子どもの少し後ろから1人で歩く様子を見ながら危険な行動がないかチェックします。
- 道路の端を歩けているか
- 急な横断はしていないか
- 左右の確認は出来ているのか
隣を歩いていると気が付けない危険もあるので子供の行動を見守りましょう。
防災情報や不審者情報を取得する
地域の不審者情報や犯罪情報を取得するようにしましょう。
私の地域ではメールアドレスと地域を登録すれば不審者情報を送信してくれるサービスがあり、発生日時や発生場所、不審者の特徴などをメールで受信することが可能です。
自宅や学校の近くで不審者情報が出れば、1人での外出を辞めさせたりお迎えに行くことが防犯対策に繋がるので活用しましょう。
日本不審者情報センターでは地域を絞って不審者情報を取得できます。
また1人歩きが増えれば外出時、災害に見舞われる可能性もあります。
地域の防災情報を取得して避難場所や水害マップの確認をしましょう。
また子ども用GPS(子供の居場所が携帯で分かるサービス)の中には、子どもの現在地近くの防災情報が分かる商品があります。
防犯グッズの利用を検討する
- 防犯ブザー
- 子供用GPSとキッズ携帯
まず子どもの防犯グッズとして思いつくのが防犯ブザーですよね。
防犯ブザーは不審者との遭遇など身の危険を感じた時に使用し、周囲の人に非常事態を知らせる事が出来ます。
警視庁が防犯ブザーの性能基準を示しているので選ぶ際の目安にしましょう。
○ 音色:高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期を持つこと。
○ 音量:85dB以上とすること。
○ 連続吹鳴時間:連続して吹鳴させた場合に、表示音量の90%以上の音量が20分間以上保てること。
○ 操作性:引き紐あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できること。
【生活安全企画課「性能基準に適合する防犯ブザーのサンプル音について」より引用】
子ども用GPSとキッズ携帯
子ども用GPSとは子供の現在地がスマホで見られるサービスです。
端末(手のひらサイズの機器)を子供に持たせていれば、離れていても子供の現在地を取得することができます。
※子ども用GPSについても小学校によって対応が異なる事がありますので、必ず確認をするようお願いします。
大体のGPSについている基本的な機能は以下の3つ
- 子どもの現在地取得
- 行動履歴を確認
- 登録した場所の出入りを通知
さらに先ほど紹介した防災情報を地図上で確認できるサービスなどGPS会社によって異なります。
子ども用GPSの人気3社を比較した記事を貼っておくのでGPSを検討中の方は参考にしてみてくださいね。
子ども用GPS人気3社を比較!購入前に知りたい価格や解約方法を解説
一人歩きは小学生から出来る!意識を高めて子供の自立を促そう
小学生の一人歩きは危険がつきものですが、自立を促す効果もあります。
無理に1人歩きをする必要はありません。ただ子ども自身が1人での外出を望むときは親子で準備を怠らないよう気を付けましょう。
過保護と言われても犯罪に巻き込まれるより絶対にマシです。
親子でよく話し合い少しずつ子供の行動範囲を広げる手伝いをしていけると良いですね。